「ピタゴラスの定理」の別証明集
No.1
: Euclid 2001.03.15
この証明が一番流布している、オーソドックスなもので別格あつかいです。
No.2 :
ピタゴラスの定理 大矢真一著 参考下の図1は、直角三角形ABCの4倍とc²とで一つの正方形を作っている。それを図2のように、直角三角形を動かすと、直角三角形四つとおよびで同じ正方形になる。それゆえととは等しくなる。
これを代数的に考えると、
大きな正方形の一辺は、である。直角三角形の面積はである。よって図1において
c²+2ab=(a+b)²
この式を整理すると、下のようになる。
a²+b²=c²
となる。
図1の大きな正方形は右のように組みかえると、図2のような二つの正方形およびの和となる。
これを代数的に考えると、図1で
∠CAB=FBD、∠CBA=∠FDB、AB=BD
よって、二辺とその間の角が、それぞれ等しいため
凾bAB≡凾eBD
同様にすると
四つの直角三角形は合同である。
ゆえに
c²=2ab+(b−a)²
図1を移動して出来た図2を考えると
a²+b²
よって
a²+b²=c²
となる。
図1で
BC=FE=a、AC=b、AB=cとし、図1のように1から5を定めると
1+2+5=□FEDK+□HDCA= a²+b²
凾eEBを凾eKGの位置に、凾`BCを凾`GHの位置に動かすと
3+4+5=□GFBA= c²
よって
a²+b²=c²
となる。
直角三角形ABCおよび、それぞれの辺上に正方形を作り、正方形の辺を延長して、図1を作る。
AC=CF,CB=FL、∠ACB=∠CFL
よって、二辺とその間の角がそれぞれ等しいため
凾`BC≡凾bLF
∴AB=LC
凾kFCを、LM上を滑らせ、凾fMAにくっつけると、一つの三角形ができ
LC=AD、∠CLM=∠DAP、∠LCM=∠ADP
よって、一辺とその両端の角がそれぞれ等しいため
凾kCM≡凾`DP
∴凾kFC+凾fMA=凾`PD・・・・・@
同様にすると
凾kCK+凾gBN=凾aEQ・・・・・A
@ より
LF+GM=AP、FG=CAであるため、LM=CP
A も同様にすると
LN=CQ,
また、∠MLN=∠PCQであるため
二辺とその間の角がそれぞれ等しいため
凾kMN≡凾bPQ
この凾kMNと凾bPQから@Aの等しい部分を引き去り、共通部分である凾`BCを引き去ると
□ BHKC+□CFGA=□ADEB
すなわち、
a²+b²=c²
となる。
直角三角形ABCを作り、それぞれの辺上に正方形を図1のように作る。a²の中心Oを通って、ABに平行な直線KL、それに垂直な直線MNでa²を四つに切る。
また、BE,DE,AD,AB上にそれぞれ、BP=ON,PE=MO,EQ=KO,DQ=OL,DR=MO,AR=NO,AS=OL,BS=KOとなるようなP,Q,R,Sをとり、これらの四点を通り、BCあるいはACに平行にPW,QT,RU,SVを引く。そして、1から5を図1のように定める。
PW,QT,RU,SVがBCあるいはACに平行であるため
ニ隣辺と四角がそれぞれ等しいため、四辺形2,3,4,5は合同である。
TW=PW−PT=CN−GM=CN−XN=CX=CA
WV=SV−SW=LB−KC=KA−KC=CA
よって、四辺形WVUTは、正方形となり、面積はとなり1は合同である。
∴□AJHK+□GCBF=□ADEB
すなわち、
a²+b²=c²
となる。
直角三角形ABCを作り、それぞれの辺上に正方形を図1のように作る。またDAを延長し、CHとの交点をU、BAに平行にFMを引きMから垂直にMNを引く。EからBCに平行にEPを引き、FBの延長をPEとQで交わらせ、CAに平行にDTを引く。
四辺形MABFは、平行四辺形であるため
AB=MF
AB=EB,∠CBA=∠QBE、∠CAB=∠QEB
よって、一辺とその両端の角がそれぞれ等しいため
凾`BC≡凾dBQ
∴BQ=BC=FB
四辺形MFBNをFQに沿ってすべらせ、MFをABに一致させると、
ニ隣辺と四角がそれぞれ等しいため
四辺形MFBN=四辺形APQB・・・・・・@
MF=DE、∠GMF=∠TDE、∠GMF=∠TED
よって、一辺とその両端の角がそれぞれ等しいため
凾lGF≡凾cTE ・・・・・・A
□ UPEBは平行四辺形のため
UP=BE=ADより
UA=PD,∠CUA=∠TPD,∠CAU=∠TDP
よって、一辺とその両端の角が等しいため
凾tAC=凾oDT ・・・・・・・B
次にEB上にAUに等しくERをとり、BCに平行にRSを引くと、対する角がそれぞれ等しいため
□HKAU≡□SQER ・・・・・・・C
また、UP=BEより
AP=BR
AP=MNであるから
MN=BR
よって、一辺とその両端の角がそれぞれ等しいため
凾lCN≡凾aSR ・・・・・・・D
@ からDをすべて加えると
□ HKAC+□GCBF=□ADEB
すなわち
a²+b²=c²
となる。
直角三角形ABCをつくり、それぞれの辺上に正方形を図1のように作る。K,Cを結び、CとFを結ぶと、KCとCFは、一直線となる。DAの延長とKCとの交点をNとし、Hと結ぶ。EBの延長とCFとの交点をMとし、Gと結ぶ。DよりACに平行に引いた直線DPとKAの延長との交点をPとする。そして、PとAを結ぶ。EよりBCに引いた直線EQとFBの延長との交点をQとし、QとEを結ぶ。また、図1のように1から8を定める。
∠CAB=∠PAD,∠CBA=∠PDA,AB=AD
よって、一辺とその両端の角がそれぞれ等しいため
凾oAD≡凾bAB ・・・・・・・@
従って、C,Pを結ぶと、凾bKPは直角三角形となり
∠ACP= 45°
同様にすると
凾bQFは、直角三角形となり
∠BCQ= 45º
よって、CPとCQは一致する。
∠NAC=∠JAP、∠NCA=∠JPA,AC=AP
よって、一辺とその両端の角がそれぞれ等しいため
凾`NC≡凾`PJ
また、PからKFに平行にPRを引くと
KA=AD,∠NAK=∠RAP、∠NKA=∠RPA
よって、一辺とその両端の角がそれぞれ等しいため
凾mKA≡凾qAP
凾jHN≡凾mKAより
凾jHN≡凾qAP
@ より
PD=FB、∠RDP=∠MBF、∠RPD=∠MFB
よって、一辺とその両端の角がそれぞれ等しいため
凾eMB≡凾oRD ・・・・・・・A
A より
∠PDL=∠CBM,∠LPD=∠MCB、PD=BC
よって、一辺とその両端の角がそれぞれ等しいため
凾bMB≡凾oDL
凾bGM≡凾bMBであるから
凾bGN≡凾oDL
図1の1,3,5、7を加えると
凾`NC+凾jHN+凾eMB+凾bGM=四辺形ADLJ
同様にすると
図1の2,4,6,8を加えると
凾bNH+凾mKA+凾fMF+凾lCB=四辺形JLEB
この二つを加えると
□ HKAC+□BFGC=□ADEB
よって
a²+b²=c²
となる。
上の問題とと同様にP,Q,R,Sを作る。そして、ABに平行でCを通るIM,KN,LFを作る。図1のように1から8を定める。
四辺形KNAJは、平行四辺形であるため
KN=AJ,∠NKA=∠JAP,∠NAK=∠JPA
よって、一辺とその両端の角がそれぞれ等しいため
凾mKA≡凾iAP
AC=AP、∠CAI=∠APR= 45º、∠ICA=∠RAD
よって、一辺とその両端の角がそれぞれ等しいため
凾bIA≡凾`RP
CB=DP
∠MCB=∠RDP(∠RDP=∠ADP=∠EBQ=∠ABC=∠MCB)
∠MBC=∠RPD(∠RPD= 45º)
よって、一辺とその両端の角がそれぞれ等しいため
凾lCB≡凾qDP
GC=PD,∠GCM=∠PDL,∠MGC=∠LPD= 45º
よって、一辺とその両端の角がそれぞれ等しいため
凾fCM≡凾oDL
図1の1,2,5,8を加えると
凾jNA+凾bAI+凾lCB+凾fCM=四辺形ADLJ
同様にして
図1の3,4,6,7を加えると
凾gIC+凾gKN+凾aFL+凾fLF=四辺形JLEB
この二つを加えると
□ HKAC+□BFGC=□ADEB
すなわち
a²+b²=c²
となる。
直角三角形ABCを作り、それぞれの辺上に正方形を図1のように作る。CよりABに平行にCMを引き、EBを延長してBNを作る。CからABに垂線CPを下ろし、その足PからCAに平行にPQ、CBに平行にPRを引く。また、PR上にACに等しくPSを取り、SよりPQに平行にSUを引き、またQよりPRに平行にQTを引く。
PQ=CA=MB、∠AQP=∠LBM,∠APQ=∠LMB
よって、一辺とその両端の角がそれぞれ等しいため
凾kBM≡凾`QP
CB=PR、∠LCB=∠BPR,∠LBC=∠BRP
よって、一辺とその両端の角がそれぞれ等しいため
凾bBL≡凾oRB
HK=PQで四角がそれぞれ等しいため
□ HKAC≡□PQTS
凾eNB≡凾bABより
QT=AC=FN
QD=AD−AQ=NB−LB=NL
かつ、四角がそれぞれ等しいため
四辺形NLMF≡四辺形QDUT
RE=BE−BR=NB−LB=NL
UE=DE−DU=CM−LM=CL
かつ、四角がそれぞれ等しいため
四辺形GCLN≡四辺形SUER
図1の1、2,3,4,5を加えると
□ HKAC+□BFGC=□ABED
すなわち
a²+b²=c²
となる。
図1のように直角三角形ABCを作り、それぞれの辺上に正方形を作る。FからABに平行にFMを引き,GからABに垂直に下ろし、BCとの交点をN,FMとの交点をOとする。BP=ON,PE=GOとなるような点Qをとる。AD上にAR=ON,RD=GOとなるような点Rをとり、AB上にAT=OF,TB=MOとなるような点Tをとる。TからACに平行にTSを引く。また、図1のように1から5を定める。
∠GMO=∠PQE,∠GOM=∠PEQ,MO=QE
よって、一辺とその両端の角がそれぞれ等しいため
凾fMO≡凾oQE ・・・・・・・・@
∠GOF=∠RDQ,∠GFO=∠RQD,OF=DQ
よって、一辺とその両端の角がそれぞれ等しいため
凾fOF≡凾qDQ ・・・・・・・A
四辺形ONBFとARSTは
∠ARS=∠RDQ+∠RQD=∠QPE+ 90º =∠MGO+ 90° =∠ONB
よって、二隣辺と四角がそれぞれ等しいため合同となる。・・・・B
四辺形CMONとUTBPは
二隣辺と四角がそれぞれ等しいため合同となる。・・・・・・C
@、凾fMF≡凾bABより
PQ=GM=CA
C、凾fCN≡凾aCA(GC=FG,∠GCN=∠FGM,∠CGN=∠GFM,∴凾fCN≡凾fMF)より
PU=NC=CA
よって、四辺形PQSUは、二隣辺が等しく四角が等しいため正方形となる。
図1の1から5を加えると、□ABEDに入る。
すなわち
a²+b²=c²
となる。
正三角形ABCを作り、それぞれの辺上に正方形を作る。図1の点線で囲まれた部分に中心Oを持ち、ABに平行および垂直な2直線KL,MNを引く。また、BE,ED,DA,AB上にそれぞれBP=ON,PE=MO,EQ=KO,DQ=OL,DR=MO,AR=ON,AS=OL,BS=KOとなるようなP,Q,R,Sをとる。次に、これらの4点を通り、BCあるいは、ACに平行にPW,QT,RU,SVを引く。図1のように1から5を定める。
四辺形2,3,4,5は、二隣辺と対応する四角がそれぞれ等しいため合同となる。
TW=PW−PT=CN−GM=CN−NX=CX=CA
VW=SV−SW=BL−KC=KA−KC=CA
よって、四辺形WVUTは、一辺の長さがbの正方形となり、□ACHJと合同となる。
つまり、図1の1から5をすべて加えると、□ABEDと一致する。
すなわち
a²+b²=c²
となる。
直角三角形ABCを作り、AC,BC上に正方形を図1のように作る。DからBHに垂線を引きFとし、DF上に正方形を作る。
正方形BCEDが、正方形DFHEと正方形ACKHの和と等しい事を示す。
DE=EC,∠ECK=−∠KEC=∠GED、∠CEK=∠EDG
よって、一辺とその両端の角がそれぞれ等しいため
凾fDE≡凾jEC
DE=DB,∠FDB= 90° −∠EDF=∠GDE、∠DBF=∠DEG
よって、一辺とその両端の角がそれぞれ等しいため
凾fDE≡∠FDB
DB=BC、∠FDB=90°−∠FBD=∠ABC、∠FBD=∠ACB
よって、一辺とその両端の角がそれぞれ等しいため
凾eDB≡凾`BC
ゆえに
凾fDE≡凾jEC≡凾eDB≡凾`BC
六辺形DFACEDは、共通部分であるので、正方形BCEDは、正方形DFHEと正方形ACKHの和と等しい。
すなわち
a²+b²=c²
となる。
直角三角形ABCを作り、それぞれの辺上に直角二等辺三角形を図1のように作る。AからBCに垂線を下ろし、BCとの交点をMとする。
四点ABPCは、同一円周上にあると考えられるため
BP=CPより
∠BAP=∠PAC= 45° =∠QBA
∴ AP//QB
よって
凾`QB=凾oQB ・・・・・・@
四点AQBHは、同一円周上にあると考えられるため
∠QMB=∠QHA= 45º =∠PBM
∴ QM//BP
よって
凾oBQ=凾oMB ・・・・・・A
@Aより
凾`QB=凾oMB
同様にして
BP=CPより
∠BAP=∠PAC==∠RCA
∴ AP//RC
よって
凾`RC=凾oRC ・・・・・・B
四点ARCHは、同一円周上にあると考えられるため
∠AMR=∠RMC==∠PCB
∴ RM//CP
よって
凾qPC=凾lPC ・・・・・・C
BCより
凾`RC=凾lPC
ゆえに
凾`QB+凾`RC=凾oBC
すなわち
a²+b²=c²
となる。
直角三角形ABCを作り、それぞれの辺上に直角二等辺三角形を図1のように作る。B,CからAPへ垂線を下ろしAPとの交点をB`、C`とする。
前問題より
AP//BQ//CR
PB=CP,∠BPB`=∠DCC`、∠PBB`=∠CPC`
よって、一辺とその両端の角がそれぞれ等しいため
凾oBB`≡凾oCC`
AP=AB`+B`P=AQ+CC`=AQ+AR=QR
2ABPC=AP×(BB`+CC`)= AP²
2BQRC=QR×(BQ+CR)= AP²
∴ 四辺形ABPC=四辺形BQRC
よって
凾oBC=凾pAB+凾qCA
すなわち
a²+b²=c²
となる。
直角三角形ABCを作り、それぞれの辺上に直角二等辺三角形を図1のように作る。
BC=PC,CR=CA、∠BCR=∠PCA
よって、二辺とその間の角がそれぞれ等しいため
凾aCR≡凾`CP ・・・・・・@
ゆえに
BR=PA、BQ=BA,∠QBR=∠ABP
よって、二辺とその間の角がそれぞれ等しいため
凾aQR≡凾`BP ・・・・・・A
@Aより
四辺形BQRC=四辺形ABPC
この式の両辺から凾`BCを取り除くと
凾oBC=凾pAB+凾qCA
すなわち
a²+b²=c²
となる。
直角三角形ABCを作り、それぞれの辺上に正方形を図1のように作る。AからBC,DEに垂線を下ろし、それぞれの交点をM,Lとする。ALを延長してFGの延長との交点をNとする。
AG=BA,∠NAG=∠CBA,∠NGA=∠CAB
よって、二辺とその間の角がそれぞれ等しいため
凾`GN≡凾`BC
ゆえに
AN=BC=LM
DBの延長とFNとの交点をPとすると
底辺と高さが等しいため
長方形BDLM=平行四辺形PBAN ・・・・・@
ABが共通で、高さが等しいため
□ABFG=平行四辺形PBAN ・・・・・A
@Aより
長方形BDML=□ABFG
同様にすると
長方形MLEC=□ACKH
よって
□ ABFG+□ACKH=長方形BDML+長方形MLEC=□BDEC
すなわち
a²+b²=c²
となる。
直角三角形ABCを作り、CよりABへ垂線CDを下ろす。
対応する三角が、それぞれ等しいため
凾`BC∽凾`DC
∴AB:AC=AC:AD
AC² =AB・AD
b² =c・AD ・・・・・・・@
対応する三角がそれぞれ等しいため
凾`BC∽凾cBC
∴AB:BC=BC:DB
BC² =AB・DB
a² =c・DB ・・・・・・・・A
@ とAを加えると
a²+b² =c・(AD+DB)= c²
すなわち
a²+b²=c²
となる。
直角三角形ABCを作り、CよりABへ垂線CDを下ろす。
(17)より
凾`BC∽凾`DC∽凾cBC
よって、相似な三角形の面積の比は、対応辺の2乗比に等しいため
c ²/ 凾`BC= b² /凾`DC= a²
/凾cBC
ゆえに
c² /凾`BC= b²+a² /(凾`DC+凾cBC)
凾`BC=凾`DC+凾cBC
すなわち
a²+b²=c²
となる。
直角三角形ABCを作り、それぞれの辺上に正方形を作る。CからAB,EFに垂線を下ろし、AB,EFの交点をD,Gとする。
(17)より
凾`BC∽凾`CD
AD:AC=AC:AB
b² =AD・AE ・・・・・・・@
AD:AB=AD:AE
AB・AD=AD・AE
@ より
b² =AD・AB=AD・AE=長方形AG
AB:BC=BC:DB
a² =AB・DB ・・・・・・・・A
DB:AB=DB:BF
AB:DB=BF:DB
A より
a² =AB・DB=BF・DB=長方形BG
a²+b²=長方形AG+長方形BG = c²
すなわち
a²+b²=c²
となる。
直角三角形ABCを作り、Aを中心としACを半径とする円を作る。円とABとの交点をD,ABの延長線との交点をEとする。この円は、点CでBCと接する。
凾cBC∽凾bBEより
BD:BC=BC:BE
BC² =BD・BE
BD=AB−AD、BE=AB+AEより
BC² =(AB−AC)(AB+AC)
= AB²−AC²
AB² = BC² + AC²
すなわち
a²+b²=c²
となる。
直角三角形ABCを作り、凾`BCに点Oを中心とする内接円を作り、OからAC,AB,BCに垂線を下ろし、接点をE,F,Dとする。この内接円の半径をrとする。
FI=DI,∠BFI=∠BDI、∠BIF=∠BID
よって、一辺とその両端の角がそれぞれ等しいため
凾aIF≡凾aID
同様にすると
凾bEI≡凾bDI
S=r²+2・1/2·ar=r(r+a)=sr ・・・・・@
S= 1/2·bc ・・・・・A
a=(c−r)+(b−r)
=b+c−2r
r= 1/2(b+c−a)
S= 1/2(a+b+c)
@Aより
S= 1/2・bc= 1/4(a+b+c)(b+c−a)
2bc=(a+b+c)(b+c−a)
すなわち
a²+b²=c²
となる。
直角三角形ABCを作り、図1のようにABに垂直にAEを引き、AB=AEとする。次に、CAを延長してAD=CBとなるようにし、D,Eを結ぶ。
AB=AE,BC=AD、∠CBA=∠DAE
よって、二辺とその間の角がそれぞれ等しいため
凾`DE≡凾`BC
四辺形DEBC= 1/2(a+b)²
また、
四辺形DEBC=2凾`BC+凾`BE
=ab+1/2・c²
よって
1/2(a+b)² =ab+ 1/2・c²
すなわち
a²+b=c²
となる。
直角三角形ABCを作り、それぞれの辺上に正方形を作る。CからABに垂線CLMを引く。またK,BおよびC、Dを結ぶ。
凾bADと長方形ADMLは、底辺が共通で高さが等しいため
長方形ADML=2凾bAD
KA=AC,AB=AD,∠KAB=∠CAD
よって、二辺とその間の角がそれぞれ等しいため
凾bAD≡凾jAB
凾jABと□KACHは、底辺が共通で高さが等しいため
□ KACH=2凾jAB
ゆえに
□KACH=長方形ADML
同様にすると
□BCGF=長方形LMEB
上の二つを加えると
□ KACH+□BCGF=□ABED
よって
a²+b²=c²
となる。
直角三角形ABCを作り、それぞれの辺上に正方形を作る。CからABに垂直にCPQを引く。また、KからABに平行にKTを引きDからACに平行にDSを引く。
底辺が等しく高さが等しいため
長方形ADQP=平行四辺形ADSC ・・・・・@
KA=CA,AB=AD,∠KAB=∠CAD
よって
平行四辺形ADSC≡平行四辺形ABTK ・・・・・A
底辺が共通で高さが等しいため
平行四辺形ABTK=□KACH ・・・・・B
@ABより
長方形ADQP=□KACH
同様にすると
長方形PQEB=□BFGC
∴ 長方形ADQP+長方形PQEB=□KACH+□BFGC=□ABED
すなわち
a²+b²=c²
となる。
直角三角形ABCを作り、それぞれの辺上に正方形を作る。CからABに垂線CPQを作る。またDからACに平行な延長線のCQとの交点をS、KAとの延長線との交点をLとする。
AB=AD、∠CAB=∠LAD、∠CBA=∠LDA
よって、一辺とその両端の角がそれぞれ等しいため
凾`BC≡凾`DL
ゆえに
AL=AC=AK
したがって、底辺ACが共通で高さが等しいから
平行四辺形ADSC=□KACH
No25より
長方形ADQP=平行四辺形ADSC
長方形ADQP=□KACH
同様にすると
長方形PQEB=□BFGC
この二つを加えると
□ KACH+□BFGC=長方形ADQP+長方形PQEB=□ABED
すなわち
a²+b²=c²
となる。
直角三角形ABCをつくり、それぞれの辺上に正方形を作る。CからABに垂線を下ろし、ABとの交点をP,DEとの交点をQとする。KHの延長とFGの延長との交点をLとし、L,Cを結ぶ。また、DAを延長してLKとの交点をMとする。
AC=CH,CB=HL,∠ACB=∠CHL
よって、二辺とその両端の角がそれぞれ等しいため
凾`BC≡凾kHC
∴LC=AB=AD
四辺形MACLは、平行四辺形であるため、底辺と高さが等しく
長方形ADQP=平行四辺形MACL ・・・・・・・@
また、平行四辺形MACLと□KACHは、底辺と高さが等しいため
平行四辺形MACL=□KACH ・・・・・・・A
@Aより
長方形ADQE=□KACH
同様にすると
長方形PQEB=□BFGC
この二つを加えると
□ KACH+□BFGC=長方形ADQE+長方形PQEB=□ABED
すなわち
a²+b²=c²
となる。
直角三角形ABCを作り、図1のようにAC,BCの辺上に正方形を作る。KHの延長とFGの延長との交点をLとする。
AC=AK,∠BAC=∠DAK,∠ACB=∠AKD
よって、一辺とその両端の角がそれぞれ等しいため
凾jAD≡凾`BC ・・・・・@
BC=BF,∠BCA=∠BFE,∠ABC=∠EBF
よって、一辺とその両端の角がそれぞれ等しいため
凾dBF≡凾`BC ・・・・・A
@Aより
DA=EB=AB
よって、四辺形DABEは、正方形となる。
平行四辺形LCADと長方形は、底辺と高さが等しいため
平行四辺形LCAD=長方形DQPA ・・・・・B
平行四辺形LCADと□KACHは、底辺と高さが等しいため
平行四辺形LCAD=□KACH ・・・・・C
BCより
長方形DAPQ=□KACH ・・・・・D
同様にすると
長方形QPBE=□GCBF ・・・・・E
DとEを加えると
□ KACH+□GCBF=長方形DAPQ+長方形QPBE=□ABED
すなわち
a²+b²=c²
となる。
直角三角形ABCを作り、それぞれの辺上に正方形を作る。KAの延長とFBの延長との交点をLとし、また、DからALに平行にDMを引き、EからBLに平行にEMを引き、その交点をMとする。KLの延長とEMの交点をNとする。
AB共通、∠CAB=∠LBA、∠CBA=∠LAB
よって、一辺とその両端の角がそれぞれ等しいため
凾bAB≡凾kBA ・・・・・・@
AB=ED,∠CBA=∠MDE、∠CAB=∠MED
よって、一辺とその両端の角がそれぞれ等しいため
凾bAB=凾lED ・・・・・・A
@Aより
凾bAB=凾kBA=凾lED ・・・・・B
ADMLとLMEBは、平行四辺形となるため
LM=AD=AB
LM=AB,∠CBA=∠LMN、∠CAB=∠NLM
よって、一辺とその両端の角がそれぞれ等しいため
凾kMN≡凾`BC
∴ LN=AC=AK
□ KACHと平行四辺形LMEBは、底辺と高さが等しいため
□ KACH=平行四辺形LMEB
同様にすると
□ BFGC=平行四辺形ADML
したがって、Bより
□ ADEB=□ADEB+凾cME−凾`LB
=平行四辺形ADML+平行四辺形LMEB
=□KACH+□CBFG
すなわち
a²+b²=c²
となる。
No.30:
ピタゴラスの定理 大矢真一著 参考
直角三角形ABCを作り、それぞれの辺上に正方形を作る。K,CおよびC,Fを結ぶ。CBに平行にDL,CAに平行にELを引き、交点LとCとを結び、H,Gを結ぶ。
AB=ED,∠CBA=∠LDE、∠CAB=∠LED
よって、一辺とその両端の角がそれぞれ等しいため
凾bAB≡凾kED ・・・・・・@
AC=HC,BC=GC,∠ACB=∠HCG
よって、二辺とその間の角がそれぞれ等しいため
凾bAB≡凾bHG ・・・・・・A
@Aより
凾`BC≡凾cLE≡凾gCG
KA=CA,AB=AD、BF=DL、∠KAB=∠CAD、∠ABF=∠ADLであるから
四辺形KABF≡四辺形CADL
同様にすると
四辺形KFGH≡四辺形CLEB
この二つを加えると
六辺形KABFGH=六辺形CADDLEB
左辺から凾gCG+凾`BC=2凾`BCから引いて、右辺から凾cLE+凾`BC=2凾`BCを引くと
□ KACH+□BFGC=□ADEB
すなわち
a²+b²=c²
となる。